どうしようもない幼なじみに…




 私は枕元に座った。

 大和が舌打ちして近くに来る。

 体をベッドに押さえつけられて、私は戸惑った。

「…大和?」

「次は本気半分で言えねーようにしてやるよ。オマエの恋心、俺の色で染めてやっから覚悟しろよ?」

 大和が、私の足の上に乗っかる。

「…な、何するの…?」

「決まってんだろ。ヤるんだよ」

 ゾクッ

 大和の言葉に、体が震えた。

「俺、合宿の時からオマエとヤりたくてたまらなかった。オマエの全てがほしかったんだ」

 大和はそう言って、ベッド脇にある照明のリモコンを掴んだ。

 ピッ

 部屋の照明が落ちて、部屋の中が薄暗くなる。

< 162 / 166 >

この作品をシェア

pagetop