どうしようもない幼なじみに…
私が言うと、大和は短い髪を掻いてから、
「あー、めんどくせぇからサボる」
と言い出した。
「はぁ!?なんでサボるワケ!」
思わず声を張り上げると、大和は私のバスケットボールを奪ってハンドリングを始める。
「オマエがいないと面白くねェンだわ、バスケ」
ドキッとした。
顔が熱くなる。
「ん?何赤くなってんの。俺が言いたいのは、まぁ張り合いがなくなるってだけだ」
勘違いして赤くなったのが恥ずかしい。
私は俯いた。
「とりあえず、学校行きなさいよ?私はストリートバスケしに行くから」
私は立ち上がって大和からボールを奪還するとストリートバスケができる公園に向かった。