どうしようもない幼なじみに…

「つか、なんだその、フェアリーなんちゃらって？」

「フェアリーフォール！今人気上昇中のアイドル（ｼﾞｬﾆｰｽﾞ）だよ！知らないの？」

「アイドルとか興味ねぇし」

　そうだった。

　大和はアイドルじゃなくて、グラビアに興味があるんだった。

「でも、フェアリーフォール知らないって相当だよ？」

　私が言うと、大和は顔をしかめた。

「どーでもいいし」

「っていうか、それ以外のとこ気付かないの、桃花っちは？」

　桃花っち…って、私たまごっちじゃないんだけど。

「何、そのネーミング」

　私が言うと、凌太の肩を大和が叩く。

「落ち込むな。アイツは記憶レス少女だからさ」

「大和ぉー。何その言いぐさ！」

　私が文句を言うと

「しゃーねーだろ、事実なんだから」

　大和が言った。