どうしようもない幼なじみに…
「バスケしたら、思い出すんじゃね?」
大和が提案し、
「じゃあ、俺と桃花っちの一対一でいいかな」
凌太が言った。
「…――いいけど…」
まさか、あの人気アイドルとバスケをすることになるなんて。
私は人生って何があるかわからないな、なんて思いながらボールをコートに置いた。
「そっちのボールでいっか」
私がいい、凌太は頷く。
「…じゃ、始めろ」
大和の言葉で、私と凌太は試合(ゲーム)を開始した。
最初は女子の私が攻撃。凌太が防御。
私はレイアップで一点を稼いだ。
「やっぱし桃花っちはうまいじゃん」
凌太がふざけた口調で。
「何、そのたまごっち的な名前。嫌なんだけど」
凌太はニヘッと笑い。
「俺は好きだよ、かわいいじゃん?」