どうしようもない幼なじみに…
「何泣いてんだよ」
ダルそうな声にハッとする。
「桃花、らしくねぇぞ」
声のした方に目を向けると、給水タンクから大和が私を見下ろしていた。
「らしくなくて、悪かったわね」
私は涙を拭った。
「凌太なら、慰めるの上手いんだろうけど、俺、あいにくそういうの下手だからさぁー」
大和はぶっきらぼうに言って私の前にシュバッと下り立つ。
「こういう風にしか、慰められねェンだわ」
私は、大和の腕の中にいた。
「初戦敗退?いーじゃねぇか。オマエが俺ら男バスのマネージャーになった時にいい結果出せばいい」
私は頷いた。
「そうだね――」