どうしようもない幼なじみに…



 バスケで桃花をかけた勝負するってのも

 ムキになってる凌太も

 凌太といちゃつく桃花を見て苛々してる俺も

 全部下らねぇ。

「―――俺は、本気ッスから」

 凌太が真剣そのものの眼差しで言った。

「…勝手にしやがれ」

◆◇◆◇

 六月、桃花がマネージャーとして入ってくる日になった。

「今日は新しいマネージャーを紹介する」

 俺ら男バスの監督、中谷監督が口を開いた。

 俺と凌太以外、桃花のことを知らない。

「美人ですかー?」「そもそも女なのかよ?」「スタイルいいんですかー?」

 なんて先輩たちが興味津々に聞く。

< 41 / 166 >

この作品をシェア

pagetop