どうしようもない幼なじみに…
バスケで桃花をかけた勝負するってのも
ムキになってる凌太も
凌太といちゃつく桃花を見て苛々してる俺も
全部下らねぇ。
「―――俺は、本気ッスから」
凌太が真剣そのものの眼差しで言った。
「…勝手にしやがれ」
◆◇◆◇
六月、桃花がマネージャーとして入ってくる日になった。
「今日は新しいマネージャーを紹介する」
俺ら男バスの監督、中谷監督が口を開いた。
俺と凌太以外、桃花のことを知らない。
「美人ですかー?」「そもそも女なのかよ?」「スタイルいいんですかー?」
なんて先輩たちが興味津々に聞く。