どうしようもない幼なじみに…



「私、桜井桃花(サクライトウカ)です!今日からマネージャーをやらせていただきます!」
 
 桃花が元気に言った。

 桃花は言ってから俺を見る。

「皆、厳しくするから覚悟しといてね!特に大和!」

 げ…なんで俺!?

 俺は桃花を睨んだ。

 意味ありげに桃花は笑って、それから監督を見る。

「自己紹介終わりましたよ!」

「よし、じゃあ練習するぞ、ほら、さっさと動く!」

 猫なで声はどこへやら。俺ら男子はいきなり怒鳴られた。

「監督、プリントください」

 後ろで桃花が言うのが聞こえた。

「全員の成長スコアを書くのか。すごいねぇ…。優秀なマネージャーって感じだねぇ」

 うぇ、マジで吐きそうだ…。

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