どうしようもない幼なじみに…



 私は仕方なく、許可した。

 本当はしたくないけど、相手は幽霊より怖い俺様な大ちゃんだよ?

 断ったら絞殺されかねない。

「いい子じゃねぇか」

 耳元で囁かれた。

 私は大ちゃんの気配を探った。

 大ちゃんはたぶん、右後方にいる。

「添い寝しろ」

 普段はクールな大ちゃんが、俺様になるのは私の前にいる時くらい。

 いつもならここまで俺様にならないくせに、今日は妙に俺様。

「そ、添い寝?」

「いいだろ、別に」

 私は首を振って断った。さすがにこれだけは勘弁!

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