どうしようもない幼なじみに…



「じゃあ大ちゃんは、女の子が下着一枚になったとこ見たことあるわけ!?」

 夜目にも大ちゃんの顔が赤いことがわかる。

「バッ…ないわけないだろ!」

「あるんだ?」

「あるかよっ!」

 大ちゃんは既に思考がうまく回らなくなりかけてる。

「どっち?」

「…ない」

「じゃあ、そんな酷いこと言わないでよ!」

 私が言った時だった。

 ドアが開いた。

「ユ、ユーレイか!?」

 大ちゃんが壁まで後ずさって叫んだ。

「ん?あ、やっぱりここにおったんかいな」

 顔を懐中電灯で照らされて私は目を閉じた。

「…あれ、今川先輩」

 私は関西弁が特徴の副主将を見上げた。

< 65 / 166 >

この作品をシェア

pagetop