どうしようもない幼なじみに…
★THREE★

犬が三毛?




 合宿第一回が終了した。

 七月末には、私たちの自治体は夏祭りを開催する。今、私と大和、それから凌太の三人は浴衣を買いに来ていた。

「でも、桃花っちの浴衣姿かぁ。想像つかないな」

 凌太がピンク色の浴衣を持ちながら。

「桃花っち、髪ピンクだし、これでいいんじゃない?」

「そんな単純な理由で決めないでよね」

 私が文句を言うと

「女の子はピンク着てるときが一番可愛いじゃん」

 凌太がさらっと言ってのけた。

 顔が熱くなる。

「じゃあ、これにする!」

「は?オマ…そんな理由でいいのか!?」

 大和が慌てた様子で言う。

「いいの!」

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