どうしようもない幼なじみに…



「大和っち!桃花っちと何してるんすか!」

 凌太の声で、桃花が俺の腕から逃げ出した。

「あ、桃花…っ」

「二人とも遅いから様子見に来たら…何してるんすか、全く!」

 冗談交じりに怒る凌太の腕を掴んで

「助けてよぉ。大和が変態なんだってば!」

 と桃花が言った。

 ったくなんなんだよ。

「桃花っち、大和っちが変態なのは前から知ってることじゃん?グラビア熟読してるくらいだし」

 俺は凌太を睨んだ。

「そうだね」

 桃花はにっこり笑って、凌太と手を繋ぐ。

「早く行こう!」

 …俺はお邪魔虫かな。なんて二人を見て思っていると

「ほら、大和も!」

 桃花が眩しいくらいの笑顔で言った。

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