どうしようもない幼なじみに…



「何ボケーッとしてんだよ。らしくないなぁ」

 大和はそう言って、何故か私をお姫様抱っこする。

「な、何してんの?」

「あ?決まってんだろ。オマエが歩くの遅いから凌太が見つからないわけ。オマエを抱っこしちゃえばすぐだろ」

 何その理不尽な考え方は!

 凌太が見つからない理由を私のせいにするなーっ!!

 その時、私は妙に女子がたかっている場所を見つけた。

「大和、あれ何かな」

「あ?」

 大和は私が指さす方を見て、「ちょっくら見てくるか」というと歩き出す。

「ひょえっ!?ちょっ――歩くスピード速いってば!落ちちゃうよ!」

 私が言うと、大和は

「落ちとけ」

 あっさり言った。

 ひ…酷い!酷すぎでしょ!

「落ちるの嫌なら俺にしがみつけば?」

 究極に最悪な選択…!道路に落ちるか、大和にしがみつくか!どっちも嫌だなぁ。

 なんて思っていると。女子がたかってる場所に着いた。

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