どうしようもない幼なじみに…



 大和side

 練習が終わり、俺たちは桃花が持ってくる夕ご飯を待った。

 夏合宿part1の後、俺が桃花にみっちり料理を練習させたから、今回の夕飯はまともな筈。

 なんて思っていると、体育館に異臭が流れてきた。

「なんだ、この臭いは」

 キャプテンが言った。

「そういや変な臭いするなぁ」

 今川さんも鼻をひくつかせて臭いをかぐ。

「これ、まさか今日の夕飯か?」

「いやいやいや!なんでこんな悪臭がするんだよ!」

 一ノ瀬先輩と大原先輩が体育館の出口を見つめる。

「皆さーん、夕飯持ってきました!」

 やっぱり夕飯だったの!?

 俺は絶望した。

 同時に、心臓が苦しくなってくる。

「…と、桃花…?ごはんって…それ?」

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