どうしようもない幼なじみに…



「なー、これどこの鍵?」

 大和が私のズボンの後ろポケットに手を入れた。

「きゃっ!や、大和の変態!」

 私は慌ててキャプテンにしがみつく。

 大和を見ると、私の部屋の鍵を持っていた。

「返してよ」

「いいぜ?」

 大和は部屋番号を見てから私に鍵を差し出した。ほかの皆に番号が見えないように部屋番号を手で押さえた状態で。

「夜、遊びに行くから」

 私は耳元でそう囁かれてドキッとした。

「え?」

「じゃーキャプテン、練習しよーぜっ」

「え?あぁ、おう」

 私は何が起きたかわからず、一瞬戸惑った。

「や、大和…?」

「ほら、桃花も」

 大和は私の腕を掴んでバスケットボールを入れた荷物をソファから持ち上げて民宿を出て行った。

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