私だけの王子様
ピンポーン-
ほら、沙耶が来た。玄関のチャイムの音を聞き小走りで玄関に向かった。
ガチャと音をたてドアを開けると笑顔の沙耶が立っていた。手には紙袋を持っている。
「お邪魔しまーす。」
そう礼儀良く言って沙耶と私はキッチンへと向かった。
「千夏、材料は買ってある?昨日、言った通りのものを買ってないと作れないよー。」
「大丈夫。バッチリ買ったから!」
昨日、沙耶はクッキーを作れば良いと提案してくれた。
料理初心者がレベルが上のものを作ったって美味しくないと沙耶は失礼な事を言っていた。
だけど、クッキーとか簡単なのが私にとっては嬉しい。
それにクッキーなら、あまり甘すぎたりしないから甘い物がダメな悠斗でも食べられるだろう。
「さてと、えーと・・・分量は。」
沙耶は持ってきた紙袋の中に入っている料理本を取り出した。
「あれ・・・この本は?」
紙袋から少しだけ見える本。あきらかに料理本と違って表紙が花だった。
「あーコレは立花くんの、おばあさんが出しているお花の本だよ。」
「えっ?!」
沙耶は、あっさりとした口調で答えた。
だけど私は、その言葉に驚いた。
「千夏、もしかして知らないの?!立花くんの家って言ったら、造花とか生花とか花で有名じゃん!」
「え、そうなの・・・?」
「だから、お金持ちなんだよ?ほら、それに“立花”って名前にも“花”ってついてるしね。」
そうなんだ。だから悠斗ってお金持ちなんだ。
何だか私って悠斗の事を全然、知らなかったんだな。
まぁ、当たり前だけどね。
今まで接点とかなかったもんね。
「それより・・・なんで沙耶が、そんな本を持ってるの?」
「だって、綺麗じゃん!」
沙耶にしてはめずらしい趣味だな。
和風って感じじゃないのに沙耶ってば意外だ。
ほら、沙耶が来た。玄関のチャイムの音を聞き小走りで玄関に向かった。
ガチャと音をたてドアを開けると笑顔の沙耶が立っていた。手には紙袋を持っている。
「お邪魔しまーす。」
そう礼儀良く言って沙耶と私はキッチンへと向かった。
「千夏、材料は買ってある?昨日、言った通りのものを買ってないと作れないよー。」
「大丈夫。バッチリ買ったから!」
昨日、沙耶はクッキーを作れば良いと提案してくれた。
料理初心者がレベルが上のものを作ったって美味しくないと沙耶は失礼な事を言っていた。
だけど、クッキーとか簡単なのが私にとっては嬉しい。
それにクッキーなら、あまり甘すぎたりしないから甘い物がダメな悠斗でも食べられるだろう。
「さてと、えーと・・・分量は。」
沙耶は持ってきた紙袋の中に入っている料理本を取り出した。
「あれ・・・この本は?」
紙袋から少しだけ見える本。あきらかに料理本と違って表紙が花だった。
「あーコレは立花くんの、おばあさんが出しているお花の本だよ。」
「えっ?!」
沙耶は、あっさりとした口調で答えた。
だけど私は、その言葉に驚いた。
「千夏、もしかして知らないの?!立花くんの家って言ったら、造花とか生花とか花で有名じゃん!」
「え、そうなの・・・?」
「だから、お金持ちなんだよ?ほら、それに“立花”って名前にも“花”ってついてるしね。」
そうなんだ。だから悠斗ってお金持ちなんだ。
何だか私って悠斗の事を全然、知らなかったんだな。
まぁ、当たり前だけどね。
今まで接点とかなかったもんね。
「それより・・・なんで沙耶が、そんな本を持ってるの?」
「だって、綺麗じゃん!」
沙耶にしてはめずらしい趣味だな。
和風って感じじゃないのに沙耶ってば意外だ。