アイドルたちの奪い合い!!?




「朝はありがとう。雪斗くん」



私は雪斗くんにお礼を言いながら弁当箱を広げる。



今日からみんなでお弁当だから、毎日重箱よ!!



「ううん。あれ、由佳さんに伝えるように言われてた美紀の設定だから」



「え?」



「なにかと設定がないと面倒だからね」



雪斗くんはお美しいお顔で私に微笑む。



つまり?



「ごめんね?言い忘れてたんだ」



首をかしげる私にお美しい顔で告げる雪斗くん。



まっまじか....


じゃあ、本当は雪斗くんから設定を聞いてる予定だった私はあのときあんなにもおろおろせずにすんだってこと?



「雪斗くん。他に言い忘れはない?」



「うん。多分」



雪斗くんの曖昧な返事は私を不安にさせる。



うー、もうあんな思いは嫌だぁー!!














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