アイドルたちの奪い合い!!?






「由佳さんも由佳さんだよな〜。なんで、一番忘れそうな雪斗にだけ教えるんだか....」



祐希くんは雪斗くんの様子を見てため息をついている。



空を見上げれば清々しい青。


ここは屋上。


みんな、普段はここでお弁当を食べてるんだって。



自然と私の顔が緩む。



「ふふっ」



幸せだな〜。




「おい、気持ち悪いぞ。ブス」



「うっさいわ。口悪男」



ニヤニヤする私を見て、気持ち悪そうに眉を潜める千尋くん。



なんとも失礼な男だ。


私は力いっぱい千尋くんを睨む。



「ブス」



「ナル男」



「はぁ!!?ナル男!!?どこがだよ!!俺みたいなカッコイイ男なんていねーぞ!!?ブス!!」



「そーいう言動がナルシスト男、略してナル男なんですぅー!!つーか、何度もブスって言うな!!」




私と千尋くんの間に見えない青い火花が散る。
































< 12 / 89 >

この作品をシェア

pagetop