アイドルたちの奪い合い!!?
「由佳さんも由佳さんだよな〜。なんで、一番忘れそうな雪斗にだけ教えるんだか....」
祐希くんは雪斗くんの様子を見てため息をついている。
空を見上げれば清々しい青。
ここは屋上。
みんな、普段はここでお弁当を食べてるんだって。
自然と私の顔が緩む。
「ふふっ」
幸せだな〜。
「おい、気持ち悪いぞ。ブス」
「うっさいわ。口悪男」
ニヤニヤする私を見て、気持ち悪そうに眉を潜める千尋くん。
なんとも失礼な男だ。
私は力いっぱい千尋くんを睨む。
「ブス」
「ナル男」
「はぁ!!?ナル男!!?どこがだよ!!俺みたいなカッコイイ男なんていねーぞ!!?ブス!!」
「そーいう言動がナルシスト男、略してナル男なんですぅー!!つーか、何度もブスって言うな!!」
私と千尋くんの間に見えない青い火花が散る。