アイドルたちの奪い合い!!?







「コイツは俺のだ」






奏くんの不機嫌な声が響く。



「.....」



奏くん?



俺の?


......って、




「もっ物じゃないから!!わた....っ俺!!」




言葉の意味を理解するのに数秒かかった。


それから赤面。




ビックリしすぎて危うく自分のことを私って言いそうになったよ!!




「ククッ。それはそれで問題発言だよ。その子が男ならね」



オッドアイさんは心底愉快そうに奏くんと私を見て笑っている。




「あっそ。用事が済んだなら帰れ」




バタンッ




奏くんが思いっきり扉を閉める。




.....乱暴だ。




「奏くん....。せっかく資料持って来てくれたのにいくらなんでも酷すぎるよ」




閉められた扉を見つめる私。



扱い酷いよ、奏くん。























< 29 / 89 >

この作品をシェア

pagetop