アイドルたちの奪い合い!!?
「コイツは俺のだ」
奏くんの不機嫌な声が響く。
「.....」
奏くん?
俺の?
......って、
「もっ物じゃないから!!わた....っ俺!!」
言葉の意味を理解するのに数秒かかった。
それから赤面。
ビックリしすぎて危うく自分のことを私って言いそうになったよ!!
「ククッ。それはそれで問題発言だよ。その子が男ならね」
オッドアイさんは心底愉快そうに奏くんと私を見て笑っている。
「あっそ。用事が済んだなら帰れ」
バタンッ
奏くんが思いっきり扉を閉める。
.....乱暴だ。
「奏くん....。せっかく資料持って来てくれたのにいくらなんでも酷すぎるよ」
閉められた扉を見つめる私。
扱い酷いよ、奏くん。