野獣に魅せられて・・・
仕事が終わり、

外に出た私は、

目の前にいるはずのないあの人が、

いる事に、ただただ驚いていた。


・・・

「久しぶり」

そう言って微笑んだのは、

忘れられなかった…正樹。


「久し・・・ぶり」

驚きの表情のまま、

そう言った私に、正樹は少し笑った。


「なんて顔、してんだよ?」

「・・だって」


「メール、オレだって、わかってくれてた?」

「?!!」

やっぱり、

あのメールはすべて、正樹からだった。

私は小さく二度頷いて見せた。


「あなたに会いたいってメールが来て、

本気で嬉しかったんだ・・・

玲奈・・・」

私のすぐ近くまで来た正樹、

私は正樹の顔を見上げた。
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