【短篇】2歳差の恋
そして買い物もし終り、帰ろうとした時、ある光景が目に入った。





…え?


なんで…?




「咲?どうしたの?急に立ち止まったりして…
あれ?あそこにいるのって…」




私が見た光景は、洋介が可愛い女の子と手をつないでお店に入って行く姿だった…


しかもカップル専用のアクセサリーショップに…




「…洋介、彼女出来たんだね…
知らなかったよ…」



「咲…」



「大丈夫だよっ!もう慣れたからっ」


嘘、

ホントはすごいショックだし大丈夫じゃない…
でも、由利に心配かけたくない…



「もう、すぐ無理しようとするんだからっ!
私にはお見通しだっていうのに!無理しなくていんだよ?」



「うぅっ…由利ィー!」


由利の優しい言葉を聞いて私は我慢出来なくなり、由利に抱きついた。


「大丈夫!あいつらまだ結婚したわけじゃないんだからっ!まだチャンスはあるっ!」



「う…っん…ありがとぉっ、由利」



そして落ち着くまで由利はそばにいて慰めてくれて、そのおかげでなんとか無事、泣き止んで家に帰り着くことが出来た。



家に帰っても、あの光景が目に焼き付いて離れない…


考えないようにしようとしても無意識に涙が出てきて、またたくさん泣いてしまった…。
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