冷血女子とふわふわ男子


あ。やっと見つけた!

「ゴニョゴニョ……」

なに言ってるんだ?聞こえねぇ…
もう少し近づくか。
あっ電柱発見。あそこに隠れるか。

「さっさぁ早く帰ってうちの家来てねっ。じゃっじゃあ!」
ビューン

なんかすごい勢いで宮田が帰って行ったぞ!?

「ふぅ…じゃあ帰りますか」

むっ無視!!
なんだったんだ?

ココツコツツココツコツツっ
ピタッタッ

やべっ足音が…

「成宮さん。分かりやすくついて来ないでくれません?」

やっぱりばれたか。
でも、なんで分かるんだ?

「…なんで分かるの?これで2回目」
「他の女の子達はどうしたんですか」
「『僕、用事あるからついて来ないでね』って言ったらすぐみんな帰っていたよ?」
「そうですか」

って、話そらされた!

「って、話そらさないでよっ」
「はぁ、話が長くなるので短く話しましょう」

おっしゃっ!
話す口実が出来た!

「は~い」
「じゃあまた明日」

はぁ?今じゃねぇの?

「っえ!?今じゃないの?」
「今日はなつさんとの約束があるので」

なるほど~まぁ、いっか~

「そっそっか~ばいばいっ」
「さよなら」

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