嘘付きな使用人
お勉強の時間です
あれから早いもので一週間が過ぎた。
清水も仕事になれ昼ご飯から晩ご飯までの間見張りと称し、生徒会室でせんべいをかじりながら漫画を読むのが日課になりつつあった。
「…ねぇ彩ちゃん。」
「なんだいー?」
パリパリと音を立てている清水に苛立つ潤。
仕事をさせられている側からすれば不愉快極まりない。
「何か手伝おうとか優しさないの?」
「全く微塵たりともないね~。」
そこで思い出したように雅人が口を挟む。
「あっそう言えば俺理事長からお前に中学までの勉強させるよう言われてんだけど。」
「えっ雅やんなんで?」
「こいつ今年からうちの高校通うらしいからな。」
「じゃあ彩ちゃん今年一年生って事!?」
「そうだね~。」
「本当に!?じゃあタメじゃん!!」
その言葉に清水はようやく漫画を読むのをやめ顔を上げる。
「…なんで新入生が生徒会ー?」
それはね、と翔が説明してくれる。
明らかに潤は説明がへたそうだから助かる所だ。
「ここはエスカレーターだからね選挙の時には中学の三年生から高校の二年生までが対象になるんだよ。」
「ほ~なるほどね~。」
「んな事よりお前勉強しなくて良いのか?
休み明けすぐに学力テストあるんだぞ。
追試になったりしたら仕事どころじゃねえだろ。」
「あ~大丈夫~。
私その辺要領いいからね~。
楽勝だよ~。」
「…ほー。」
雅人の目が意地悪く光る。
「そう言えば清水。
俺との勝負まだだったな?」
「しないんじゃなかったっけ~?」
「いや気が変わった。
お前今度のテスト一位取れなかったら俺の言う事を聞いて貰う。
楽勝なんだろ?」
明らかに嫌そうな顔の清水。
楽しそうな雅人。
「まぁいいけどー。
一位取ったらどうすんのー?」
「あ?
その時はお前の命令聞いてやるよ。」
その言葉を聞き清水がニヤリとほくそ笑んだのに雅人は気づき背筋が冷えた。
「そうだなー。
じゃあ私が勝ったら雅人下僕になって貰うからねー。」
「…やけに自信満々だな。」
「言ったでしょー楽勝だって。」
清水の顔が悪巧みをした子供のようになる。
「逃げんなよー。」
ケケケっと笑う顔はまさしく悪魔であった。
清水も仕事になれ昼ご飯から晩ご飯までの間見張りと称し、生徒会室でせんべいをかじりながら漫画を読むのが日課になりつつあった。
「…ねぇ彩ちゃん。」
「なんだいー?」
パリパリと音を立てている清水に苛立つ潤。
仕事をさせられている側からすれば不愉快極まりない。
「何か手伝おうとか優しさないの?」
「全く微塵たりともないね~。」
そこで思い出したように雅人が口を挟む。
「あっそう言えば俺理事長からお前に中学までの勉強させるよう言われてんだけど。」
「えっ雅やんなんで?」
「こいつ今年からうちの高校通うらしいからな。」
「じゃあ彩ちゃん今年一年生って事!?」
「そうだね~。」
「本当に!?じゃあタメじゃん!!」
その言葉に清水はようやく漫画を読むのをやめ顔を上げる。
「…なんで新入生が生徒会ー?」
それはね、と翔が説明してくれる。
明らかに潤は説明がへたそうだから助かる所だ。
「ここはエスカレーターだからね選挙の時には中学の三年生から高校の二年生までが対象になるんだよ。」
「ほ~なるほどね~。」
「んな事よりお前勉強しなくて良いのか?
休み明けすぐに学力テストあるんだぞ。
追試になったりしたら仕事どころじゃねえだろ。」
「あ~大丈夫~。
私その辺要領いいからね~。
楽勝だよ~。」
「…ほー。」
雅人の目が意地悪く光る。
「そう言えば清水。
俺との勝負まだだったな?」
「しないんじゃなかったっけ~?」
「いや気が変わった。
お前今度のテスト一位取れなかったら俺の言う事を聞いて貰う。
楽勝なんだろ?」
明らかに嫌そうな顔の清水。
楽しそうな雅人。
「まぁいいけどー。
一位取ったらどうすんのー?」
「あ?
その時はお前の命令聞いてやるよ。」
その言葉を聞き清水がニヤリとほくそ笑んだのに雅人は気づき背筋が冷えた。
「そうだなー。
じゃあ私が勝ったら雅人下僕になって貰うからねー。」
「…やけに自信満々だな。」
「言ったでしょー楽勝だって。」
清水の顔が悪巧みをした子供のようになる。
「逃げんなよー。」
ケケケっと笑う顔はまさしく悪魔であった。