SUGοЯοKU
男は、バタンと倒れた。
『ギャーー!ギャーー!』
やよいは、叫びだす。夏子と他の子は、手で口をふさいだ。瞬きもしなかった。
『ギャーー!ギャーー!』
まだやよいは、叫んでる。そして、音々は
『ぎゃーぎゃー、うっせぇんだよ!このクソ女!!』
そういうと、やよいに銃をむけ、1発うった。弾は、やよいのおでこにあたった。やよいは、後ろに倒れた。音々はクスっと笑うと、やよいのポケットから明菜に渡された、機械をとった。
『今度は、私がリーダーだ。へたな真似したら、この銃でお前ら全員、ぶっ殺すからな!』
みんなは、石のように固まった。音々は、銃を片手にもち、歩いた。夏子達は、あとをおった。音々達のグループ以外は、みんな建物の上からみていた。クラスメイトがクラスメイトを殺した…。目をふさいでいる人もいれば、銃で撃たれたやよいをじーっとみている人いた。その時、明菜がもっている機械から音々の声がした。
『明菜ちゃん?1人殺したよ?!すっごかったよぉ…。ハラハラドキドキした。人を殺すのってこんなに楽しいんだね…。』
『ちょっと…楽しいって…』
『アハハハ。明菜ちゃん、上からみてたから、どんな状況だったか、わかるよね?イライラしちゃって仲間まで殺しちゃったよぉー。』
『音々、人を殺すって…』
『あんたが殺せっていったんじゃん?』
『私は、そういったけど本当にするなんて…』
『殺さなかったら、自分が死んじゃうよ?』
音々の声は、いきなり低くなった。
『音々…』
『明菜は、自分の命を守らないの?守らなかったら、いーっぱい撃たれちゃう。バンッバンッって…。アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ(笑)』
音々は、笑った。人を殺して楽しかったのか?音々が怖かった。確かに、高校の時もいつも元気いっぱいで明るくて、クラスの人気ものだった。スマイルが1番似合うといってもいいぐらい笑顔が似合う女の子だった。でも今は、面白いことがあって笑うのではなく、人を殺して笑っていた。
『音々ちゃん?人を殺さないで…クラスメイトだったんだよ?あんなに仲良かったじゃん…』
機械から聞こえた。音々のグループの子が音々をとめようとした。
『黙れ!!綺麗ごといいやかって!』
バンッ
また銃を撃った音がした。音々は、また人を撃ったのだ。
『音々、また撃ったの!?誰を撃ったのぉ??』
明菜は、聞いた。すると音々は、
『ふっ…うるさかったから、また殺しちゃった(笑)』
とこたえた。その後明菜は、音々に話し掛けたが、返事をくれなかった。明日香は、心配だった。夏子が撃たれてないか…。あのグループには、夏子が入っている。もし、夏子になにかあったら…。心配で心配で仕方がなかった。また空気は、重くなった。
『わっ私達も闘いに行かなきゃね…。みんないこー。』
明菜の声は、ふるえていた。全員外に向かった。明菜達のグループは、まずアイテム交換所に向かうことにした。不思議ちゃん達のグループは、きた道を戻ることにした…。
『バイバイ…不思議ちゃん…。絶対、また会おうね…』
明日香は、不思議ちゃんに手をふった。不思議ちゃんも明日香に手をふる。絶対…絶対に会おうと約束して…
アイテム交換所に向かう時も誰も何も話さなかった。無言でアイテム交換所に向かった。