SUGοЯοKU
私達は、進み続ける。
みんなは、まっていてくれた。そこらじゅうに叫び声や銃をうつ音がした。日がおちてきた。あたりは、暗くなり、あかりはなくなった。
『明菜ちゃん…明菜ちゃん…』
機械から声がした…。明菜は、まだ泣いていた。明日香がかわりに出た。
『誰?』
『夏子…』
『夏子…!ホント?明日香だよ!』
『よかった…あの…あのね…私と音々ちゃん以外死んじゃった…。しかも音々ちゃん、闘いにいってくるっていってどっかいっちゃった…私…どうしたらいいの…?もう、わかんない…。』
夏子は、泣いていた。
『今どこにいるの?今すぐい…』
『きちゃダメ…!今、へたに動くと誰かに殺されるかも…』
『夏子は、大丈夫なの?』
『私は…や……お……が…の…にいるから……ぶだ………………。』
機械から声が聞こえなくなっていた。
『夏子?!夏子?!夏子?!』
返事は、なかった。夏子の機械がつぶれたのだと思う。大丈夫…。そう夏子は、いっていたが、やはり心配だ。夏子と連絡がとれたことで安心したが、夏子がどこにいるのかがわからない。それが心配だ…。
『ピンポンパンポーン。今は、夜7時20分です!このゲームは、夜8時30分まで続きます!みなさん、頑張ってねー!』
アナウンサーは、こんな状況でも普通にアナウンスをする…。この状況をみてどうおもっているのか…。そして、みんなどうなっているのか…。
『矢野か…?』
明日香の前に現れたのは、井上だった。
『こっち…こないで…』
明菜は、震えながらも銃をむけた。井上は、1人だった。井上は、両手をあげていた。両手をあげてちかづいてくる…。
『辻野…なんだよ…』
『わかってるでしょ…。あなたは、私達をどーせ…殺しにきたのよ…』
『違う…。』
『嘘よ!そのへんに仲間が隠れてるんでしょ…わっ私には、わかるのよ…』
井上は、ゆっくりこっちに向かってくる。明菜は、震えた手で銃をもっている。うつ準備も完璧だった。
『そっち…いっていい??』
『だから…くるなって!!』
明菜は、大声を出した勢いで銃を撃ってしまった。でも、明菜がうった弾は、井上にかすりもしなかった。井上は、立ち止まり手をさげた。
『俺って…そんなに怖い…??怖いよな…ヤンキーだし、学校いかずにケンカばっかしてたし…。じゃあ…』
井上は、きた道を帰ろうとした…。明日香には、井上が本当に1人だと思った。
『井上くん…。まって…』
『矢野…』
『1人なの??』
『ああ…』
『一緒にいたい?』
『うん…』
『じゃあ1つ、条件があるわ…』
明日香は、井上をとめた。
『ちょっとぉ…ここのリーダーは、私よ!なにあんたが勝手にきめてんの?!』
明菜は、明日香にキレた。
『井上くんは、1人なんだよ!みんな、グループつくってる…。だから、もしどっかの女子のグループにあっちゃったら、絶対殺される…。私…もう、みんなが死んでいくのは、みたくないの…。わかってくれる??明菜…』
明日香はたって、井上のほうにむかった。
『井上くん、1つ条件があります。あなたの武器が入っているカバンをこっちになげて…。』
『わかった…。』
井上は、すぐに明日香にカバンをなげた。
『明日香!!あんた、今何したかわかってるの??今、男子は、私達の敵なのよ!今の状況わかってんの??』
『わかってるよ!!井上くんをグループに入れなかったら私、このグループから脱退する…。それで、井上くんと一緒に行動する。』
明日香は、本気だった。井上がかわいそうにみえた。
『明菜ぁ…。もう、ほっとこぉ…』
『そーだよ…』
『そうね…。明日香なんかしらない…勝手にしたら。じゃあ…』
明菜達は、姿をけしていった。