SUGοЯοKU
長野は、誰のことも助けずに姿を消した。長野は、ライターを明日香に渡したままでていった。これは、明日香がみんなの紐を燃やして助けたらいいということのように思った。明日香は、さっきやったみたいに横に眠っている夏子の紐に火をつけた。その時、遠くからバンっと銃がうたれた音がした…。明日香は、まさか…と思った。銃がうたれた音で何人かがおきた。
『なに?いまの音…』
『マジ眠いんだけど…』
話し声で明日香の横にいた夏子が起きる。
『ここどこ?』
『えぇー。こわいよぉ』
その話しを聞いた夏子は
『ホントだ!ここどこ?ウチら、どっかに売られちゃうんだわ。ヤバイ。どーしたらいいの?!助けてー』
夏子がパニックになる。夏子の言葉を聞いてまわりもパニックなる。夏子は、立ち上がり薄暗い部屋を走り回った。
『なんで夏子は、紐でむすばれてないのー?』
『ホントだぁ!松山だけせこいぞ!』
みんなは、騒ぎだす。
『みんなきいて!』
明日香は、話しだした。
『長野がライターをもってたの。長野は、私とライターをつかってどっかに逃げちゃった…。それで私、自分で自分の紐を燃やすことなんてできなかったから、隣にいた夏子の紐を燃やして…。』
『そーいやー長野いねぇよな…。』
明日香が話している最中にわりこんできたのは、長野と仲が良かった横井柊也(よこいしゅうや)だった。
『横井君、ちょっとまって…。私話してるから。』
『まてねぇよ、矢野。あいつは、逃げだしたんだろ?ならオレらもはやく逃げないと…。早くオレの紐ほどけよ!!』
『ダメよ。』
『はぁ?この部屋、あやしいとおもわねぇのか?早くにげないと…』
その時、部屋のドアが開いた。
『うるせぇーんだよ!!』