我輩は狐である。
裏世界、あんたのいた世界で
あんたは平和に暮らしていた
だけど平和なんてそう長々と
続くもんじゃないんだよ。
ちょうど100年前に四神と
呼ばれる偉大な神がいた。
名を 青龍、朱雀、白虎、玄武
それぞれ東西南北に拠点を張っていた。
温厚なお方だったが、
悪にはとても厳しい方だった。
四神が協力しあって
悪さをする者は全て殺していった。
当時力を持て余していた
お主は力を悪い方へ使った。
強盗、殺人等
数えれば数えきれないほど。
けどそれは自分自身のためではなく
世の者へのためだった。
強盗は元は盗まれたもので
持ち主に返すために、
殺人は家族や大切な人を殺された
者たちへの敵討ちのために、
お主が皆のために
自分自身の手を汚してまで
やってきたことと私は知っている。