ロンリーファイター



ー…



そして仕事を終えた夜19時すぎ。私の姿は昨夜と同じアパートの一室にあった。



「適当に座ってください、狭いっすけど」

「お邪魔しまーす…」



あがった部屋は心なしか昨日より整理されている。その部屋の真ん中に置かれたテーブルのところへ通されるがまま座る私に、田口くんは台所へと向かった。



…昨日も来たはずだけど、何か…緊張する…!!



いや、だって、仮にも一応昨日押し倒された相手と二人きりよ?向こうは覚えてないけど…

何もないとは思うけど…けどさ、意識しちゃうでしょ。



「椎菜さん」

「はっはい!!」

「?どうしたんすか、ボーッとして」

「え!?いや何でも!!」

「??」




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