ロンリーファイター
「別にっ…田口くんがあの子とどんな仲だろうと関係ないし、どうでもいい!!」
「……」
いくら私が好きでも、彼にとってはそうじゃない。
それでも優しくされる度、私は懲りずに好きになってしまうから
叶わないなら、『どうでもいい』で済む関係のままでいい。
「……」
「…、…」
パソコンの画面に映る背後の彼は、ほんの少し表情を歪めてこちらへ触れようと手を伸ばす。
けど、触れたら揺らぐ簡単な心だから
「…私、お見合いするの」
「…?」
呟いた言葉に、ピクリと手は止まる。