ロンリーファイター




ー…


そして、時刻は深夜1時を過ぎた頃



「もうのめないい〜…」



居酒屋の前には、飲み会を終え帰路につこうとしている皆の中、一人ダントツで酔っ払いフラフラと足元のおぼつかない自分がいた。



「そりゃああれだけ呑めばな…案の定泥酔してるし」

「でーすいなんてしてないです!たきさんよっぱらってるんじゃないですかー」

「酔っ払ってるのはお前だバカ」

「ふがっ」



電柱に話しかける私に、滝さんは呆れたように私の鼻をつまむ。



「おい誰か…あ、田口。お前家の方向一緒だろ?送って行ってやれ」

「あ、はーい」

「稲瀬ー、男に飢えてるからって田口のこと襲うなよー」

「あはは!たぐちくんかわいー顔してるからなー…たべちゃうかも!がおーって!」

「…かなり酔ってるっすね」

「頑張れ田口」



アルコールがまわりすっかりいい気分な私は、田口くんに連れられタクシーへと乗り込む。


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