ロンリーファイター
「なのに椎菜さんは、滝さんと仲良く飲んでたわけだ」
「べ、、別に恋愛指南受けてただけだし…」
「あの人に恋愛指南ってどうなのって自分で言ってたくせに」
押し倒した形のまま、涼平くんはぼそ、と呟く。
顔に触れる柔らかい毛先が、少しくすぐったい
「…あー、もう…」
「…?」
「わかってないのは、どっちなんだか」
「え…?」
はぁ、と息を吐きこぼされる言葉に、私は意味が分からず首を傾げた。
「椎菜さんは、俺がどれだけ不安かわかってない」
「不安…?」
涼平くんの、不安