ロンリーファイター



ー…



「…ー…」



鳥のさえずりが響く、朝。

カーテンの隙間からはぽかぽかとした日差しが注ぎ、春の暖かさに目を覚ます。



「…ん…」



寝ぼけ眼で見た景色は、自分の家の天井。



あー…そういえば昨日、ちゃんと帰って来られたんだっけ…

そう確認しながら見れば、ベッドの中キャミソール姿の自分にきちんとスーツは脱いで寝たのだと安心する。



(今日は休みだし、もうちょっと寝る…)

そしてごろん、と寝返りをうち右側を向いた。



「……」



するとそこには、すー…と眠る田口くんの顔があった。



< 28 / 333 >

この作品をシェア

pagetop