ロンリーファイター
ー…
「…ー…」
鳥のさえずりが響く、朝。
カーテンの隙間からはぽかぽかとした日差しが注ぎ、春の暖かさに目を覚ます。
「…ん…」
寝ぼけ眼で見た景色は、自分の家の天井。
あー…そういえば昨日、ちゃんと帰って来られたんだっけ…
そう確認しながら見れば、ベッドの中キャミソール姿の自分にきちんとスーツは脱いで寝たのだと安心する。
(今日は休みだし、もうちょっと寝る…)
そしてごろん、と寝返りをうち右側を向いた。
「……」
するとそこには、すー…と眠る田口くんの顔があった。