ロンリーファイター



「……」



じゃ、じゃあ田口とのことは、俺の勘違い…



「…はぁ…」



一気にこみ上げる安堵に、俺は苦笑い混じりで深い溜息をついた。



「…心配した?」

「当たり前だろうが!」

「…ふふ、たまにはいいんじゃない?」

「……」



けどそう笑う律が、やっぱり可愛くて



「…もうごめんだっての」



呟いてまた、小さくキスをした。







< 326 / 333 >

この作品をシェア

pagetop