ロンリーファイター



「食事の時くらいゆっくり食事したらどうっすか」

「うわぁ!!」



するとそう突然背後から現れたのは田口くんで、彼はサンドイッチとカフェオレののったトレーをテーブルに置き私の隣へ座る。



「た、田口くん…」

「本当稲瀬さん忙しい人なんすね」



その姿に私はペンを置き、すっかり冷めたホットサンドを食べ始める。



「せ…先日は大変お世話になりました…」

「?あー、いいっすよ。気にしないでください」

「気にするよ!ていうか服!上着ダメにしてごめん!弁償する!」

「いや、どうせ安物なんで」

「安物でもよくない!それくらいはさせてくれないと気が済まない!!」

「……」



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