ロンリーファイター
「……」
近付く顔に、どうすることも出来ず受け入れた…その時
ードサッ
「うっ!」
その体は勢いよく上に被さり、彼の全体重がのしかかる。
(なっ何…!?)
「た、田口くん?いきなり何…」
「……」
「?田口くん?」
「…ぐー…」
「……」
見れば彼は完全に酔いが回っているらしく、私が下にいるのもお構いなしにぐっすりと寝ている。
「……」
……。あぁ…そういうオチ…
いや、まぁ…うん
そうですよねー…あはは、はは…
(……帰ろう)
安心やらがっかりやら、恥ずかしいやら…入り混じる色んな気持ちを抱え、私は部屋を後にした。