ロンリーファイター
「…で、お詫びと言っちゃ何なんすけど」
「…?」
「今度、うちで飯とかどうすか」
「え?」
「いや、俺奢るような金はないんすけど料理ならある程度作れるんで」
「え!?料理作れるの!?」
「まぁ、簡単な洋食っすけど…」
「食べたい!」
「ならよかったっす。じゃ…今日は?」
「今日なら多分残業ないから大丈夫」
「じゃあ今日で。俺の家直接来てもらって構わないんで」
「うん、わかった」
田口くんはそう約束を取り付け、その場を去る。
って私、何食事一つで機嫌直って了承してるわけ!?単純すぎでしょ!
…けど、田口くんの家でご飯…ちょっと、楽しみかも。
あれ?でも待って。田口くんの家でご飯ということは、田口くんの家で二人きり…!?
って考えすぎ!考えすぎだから!!ただ食事しようってだけだし!!
「……」
だけど、ちょっとドキドキしてる自分もいる。