もう一度、キミと。


一曲弾き終えて、静寂が僕らを包んだ。


真音と僕はお互い何もしゃべらず、ただその余韻に浸っていた。



案外まだ、弾けるものなんだな。


やめた、と言っても完全に弾けないわけではないようだった。



「上手くなったね、翼…」

真音は僕を見て微笑んだ。



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