もう一度、キミと。


一本奥の道は、大通りと比べて人通りが少ない。

ピアノを習っていたころはたまに来ていたが、今ではそんなに来ていなかった。


でもここは、そんなに変わってなかった。


真音は歩くのをやめ、ある店の前で止まった。

「ここ、今日はここに用があるんだ」


それは、喫茶店だった。

ちょっと古風な雰囲気で、なんていうか………アンティークってこういうことを言うんじゃないかな?


< 125 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop