もう一度、キミと。


真音が喫茶店のドアを開けた。

カランと、乾いたベルの音が聞こえた。

真音に続いて、僕も中に入る。


「こんにちはー!」

真音が呼ぶと奥から女の人が出てきた。

………あれ、どこがで見たことがある、そんなことを僕は思った。

「真音ちゃん、いらっしゃーい!あなたは………もしかして翼くん?」


その女の人は僕の名前を知っていた。

「翼、椎花さんだよ。覚えてる?」


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