もう一度、キミと。




午後の授業の予冷が鳴り、僕たちはそそくさと音楽室をでた。



真音は自分のバイオリンを持ってきている。


そんな真音のバイオリンを僕が持ち、教室までの道を二人で歩く。





「はーぁ、午後は数学かぁ」



「真音、数学苦手?」



「苦手も何も、だいっきらい!」


そんな高らかに宣言されてしまうと、なんだか僕まで嫌いになりそうだった。









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