もう一度、キミと。
第一楽章
「翼――――!!」
そう叫びながら僕のもとへ走ってくるのは中学からの友人、清水 和也だ。
腐れ縁というやつか、中学からずっとクラスが同じだ。
「俺ら、同じクラスだったぞ!D組な!」
「おう、じゃあ行くか」
クラスは和也と同じだし、友達もできそうだった。
なかなかの好スタートだ。
僕らはこれから一年間お世話になる教室へ向かう。