もう一度、キミと。
「午後どこ行くか決めちゃわない?」
そう言ったのは高梨さん。
いつのまにか、和也と仲良くなっている。
確かに気が合いそうだ。
「けっこう乗ったし、午後はゆっくりしたい、かな。確かここの遊園地、水族館もあるよね」
大森さんのその言葉で、僕らの午後の行動は決まった。
水族館か………。
小さい頃真音の家族と行って、真音が迷子になって大変だったっけな……。
そんなことを考えてたら、真音から視線を感じた。
……僕ってそんなに考えていることが顔にでるのかな。