もう一度、キミと。
第三楽章
朝、少し遅めに起きてしまったから慌てて僕は家を出た。
「翼ー!お弁当はー?」
「ごめん!時間ないから今日は学食にする!いってきます!」
母さんの声に玄関で答える。
扉を開くとそこには、
「おはよ、翼」
真音がいた。
びっくりしたけど、そんなに違和感を僕は感じなかった。
「おはよう」
「遅いよ。急がないと遅刻だよ」
そう言って、真音は学校に向かって進みだした。