もう一度、キミと。
僕の顔を眺めてから、和也は言った。
「何、そんなことで悩んでんの?昔は昔、今は今だろ。これから俺たちはまだ進んで行くんだぜ?なら過去を振りかえるより今何をすべきか考えた方がよくないか?俺ならそう考えるけどな」
和也の言葉を、受けとめる。
僕が今、すべきこと…。
「ごめん和也、僕ちょっと行くとこがある!」
和也の返事も待たずに僕は走り出した。
後ろから、頑張れよーなんて声がした。