もう一度、キミと。
「言った次の日に来てくれるなんて思わなかったよ」
いや、本当は心のどこかで来てくれるってわかっていたのかもしれない。
でも、来るならバイオリンを持って来てくれる思ったんだけどな。
「バイオリンは今メンテナンスに出してるの。急に言われたから…」
僕を察したように真音は言う。
メンテナンスに出すぐらいだから、相当長い間弾いて…バイオリンに触れていなかったのだろう。
「今日は、翼のピアノを聴きにきたの」