~love story~
返事
あの手紙のことに触れた。
答えなんて分かってた。
分かってたからこそ、きっと触れなかった。
現実から逃げてるだけ。
わかってても向き合うことが怖かった。
だけどあたしは、返事を求めるようなことを言った。
[あの手紙のこと、ホントだからねっ。]
って。
そしたら、返事をくれた。
それは、分かりきっていた答え。
だからこそ、聞きたくなかった答え。
耳を塞ぎたかった、目を伏せたかった答え。
[うん。
でもごめん付き合うことはできない。
友達のままでいよ]