気になって気になって、木になってしまうほど好きな人
告白しようと高山公園に茜ちゃんを呼んだ。七色に光る噴水の前、僕はやっぱり木になってしまった。
「っ……」
言葉が喉という枝につっかえて発せられない。
そんな僕の頬に茜ちゃんが柔らかいキスをした。
「良太さん、顔が真っ赤ですよ。木になってるリンゴみたい」
と、ちょっと笑いながら。
!!
その瞬間、僕は気を失った。
『ピーポーピーポーピーポー』
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