あの日のメールを取り消して




なんとなく、胸が痛んだ。





自分でもフったくせにとは思うけど、やっぱり苦しかった。





親友が、好きになりかけてた人と付き合うなんて‥‥。





乙女心と友情、両方を失ってしまった感覚だった。





アイと相沢は本当にいつでも一緒だった。





アイと昼食を食べていた広場‥今は私の代わりに相沢がいる。





相沢はアイに笑顔を向けている。





私があの時、違う返事をしていたら、こんなことにはならなかったのかな‥?





そう思うと過去の自分がひどく憎い。





でも、今はもうだめ、諦めるしかなかった。





アイは相沢にはもったいないくらい可愛くて人気のある女の子、私じゃ到底敵わないよ。





惨めな私は、ただ二人を遠目に見るだけ‥‥。



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