あの日のメールを取り消して
彼女は学園のアイドル的な存在で、もちろんとってもかわいい。
目がくりっと大きくて、愛嬌があって、それにその‥胸もおっきいし‥。
そんな子が私をしたってくれていることが、今だに信じられなかったりする。
私は首席、つまり学年トップの成績で、周りの人からは敬遠されていた。
とくに同じ特別クラスの人達にはいいように思われてない。
一応、話をする人はいる。
でもそれは友人じゃなくて、ただの上辺だけの関係。
仲良さそうに話をしていても、彼女達の目は、いつも首席の座を虎視眈々と狙っていた。
でも、そんな友達も作りにくいような立ち位置でありながら、アイだけは気さくに話しかけてくれた。
アイだけが、私の本当の友達だった。