あの日のメールを取り消して
「ねえ、アイ。どうしていつも私と一緒にいてくれるの?」
「なんでって??」
お昼時、私はいつも居る広場でお弁当をつつきながら、隣のアイに聞いてみた。
アイはおにぎりを頬張りながら、小首をかしげる。
「その、アイはみんなに人気だし、クラスにも友達はいるでしょ?私と居てくれるのは嬉しいけど‥‥」
「人気??私、友達いないよ?」
いつものようににこっと笑いながら言ったそのアイの言葉が、とても意外だった。