神龍と風の舞姫
木の根の階段のてっぺんで樹齢300年はありそうな立派な木の幹を撫でる
気のてっぺんは見上げても見えないくらい大きいが、きちんと木の葉の間から光がっ差し込む
気を見上げていたしるふは、ふと風が変わったことに気が付いて木の上のほうではなく、空を見上げる
今まで穏やかに吹いていた風が、急に強さをまし、しるふの髪を遊ばせていく
膝より少し短い純白のワンピースがはらりと揺れる
(この風…)
木々が木の葉をぶつけ合い、ざわざわとうなる
さっきまでの穏やかな雰囲気とは一変し、不気味な音と風が吹く中、しるふはこわがる様子もなく空を見上げ続ける
右に左に風は行きかい、それに伴い森のうねりは大きくなる
「…っ」
空を見上げていたしるふは、突然、正面からの突風を感じ、思わず目をつぶる
立っていられないほどの風は、しかししるふの足元を優しく通り抜けていく
おかげで転びそうにはならなかった
風は一瞬で収まり、ブラウンの髪がふわりと落ち着く
無意識に髪を整えつつ目を開ける
木の階段を降りたところにできている、地面が平らで光がたくさんひりそそぐ小
さな広場のような空間
そこに知った姿を認めてしるふはうれしそうに瞳を輝かせる
気のてっぺんは見上げても見えないくらい大きいが、きちんと木の葉の間から光がっ差し込む
気を見上げていたしるふは、ふと風が変わったことに気が付いて木の上のほうではなく、空を見上げる
今まで穏やかに吹いていた風が、急に強さをまし、しるふの髪を遊ばせていく
膝より少し短い純白のワンピースがはらりと揺れる
(この風…)
木々が木の葉をぶつけ合い、ざわざわとうなる
さっきまでの穏やかな雰囲気とは一変し、不気味な音と風が吹く中、しるふはこわがる様子もなく空を見上げ続ける
右に左に風は行きかい、それに伴い森のうねりは大きくなる
「…っ」
空を見上げていたしるふは、突然、正面からの突風を感じ、思わず目をつぶる
立っていられないほどの風は、しかししるふの足元を優しく通り抜けていく
おかげで転びそうにはならなかった
風は一瞬で収まり、ブラウンの髪がふわりと落ち着く
無意識に髪を整えつつ目を開ける
木の階段を降りたところにできている、地面が平らで光がたくさんひりそそぐ小
さな広場のような空間
そこに知った姿を認めてしるふはうれしそうに瞳を輝かせる